薄毛を目立たなくするためには、髪型だけでなく、スタイリング剤の選び方と使い方も非常に重要になります。適切なスタイリング剤を正しく使うことで、髪にボリュームを出したり、気になる部分をカバーしたり、全体のバランスを整えたりすることができます。しかし、間違った選び方や使い方をしてしまうと、かえって薄毛を強調してしまったり、頭皮に負担をかけてしまったりすることもあるため注意が必要です。まず、スタイリング剤を選ぶ際には、自分の髪質や目指すスタイル、そして薄毛の状態に合わせて選ぶことが大切です。薄毛が気になる方がボリュームアップを目指す場合におすすめなのは、「ワックス」や「ムース」、「ヘアスプレー」などです。ワックスは、髪に動きや束感を与え、立体感を出すのに適しています。マット系やクレイ系のワックスは、油分が少なく、髪が重くなりにくいため、ボリュームを出しやすいのが特徴です。ファイバー系のワックスも、セット力があり、動きをつけやすいでしょう。ムースは、泡状で髪全体になじませやすく、自然なボリュームを出すのに適しています。特に、パーマヘアのスタイリングや、髪が細くペタッとしやすい人におすすめです。ヘアスプレーは、スタイルの仕上げに使い、ボリュームや形をキープするのに役立ちます。ハードスプレーは強力なセット力がありますが、つけすぎると髪が固まりすぎて不自然になることがあるため、ソフトスプレーやナチュラルキープタイプのスプレーを軽く使うのが良いでしょう。ジェルやグリースなどのウェット系のスタイリング剤は、髪が束になりやすく、地肌が透けて見えやすくなるため、薄毛が気になる方にはあまりおすすめできません。スタイリング剤を使う際のポイントは、まず「つけすぎないこと」です。少量から試し、足りなければ少しずつ足していくようにしましょう。つけすぎると、髪が重くなってボリュームが出にくくなったり、ベタついて不潔な印象を与えたりします。次に、「髪の根元につけすぎないこと」も重要です。スタイリング剤が毛穴に詰まると、頭皮トラブルの原因になる可能性があります。主に髪の中間から毛先につけ、根元は軽く触れる程度にするか、根元専用のボリュームアップスプレーなどを使用するのが良いでしょう。