ブラッシングは、髪の絡まりを解き、頭皮の血行を促進する効果が期待できるヘアケアの一環ですが、やり方によっては抜け毛を増やしてしまう原因にもなり得ます。ブラッシング時にブラシに付着する抜け毛の量をチェックすることは、髪の健康状態を知る上で役立ちます。まず、ブラッシングの前後でブラシに付着する抜け毛の量を確認しましょう。数本程度であれば問題ありませんが、毎回ごっそりと毛が抜けるようであれば注意が必要です。特に、以前と比べて抜け毛の量が増えたと感じる場合は、何らかの原因が考えられます。抜けた毛の質もチェックポイントです。太くて健康的な毛か、細くて短い毛か。毛根はしっかりしているか、萎縮していないか。これらの情報は、髪の健康状態を判断する手がかりとなります。ブラッシング時の抜け毛をチェックする際に注意したいのは、ブラッシングの方法そのものです。無理に髪を引っ張ったり、頭皮を強く擦ったりするようなブラッシングは、髪や頭皮にダメージを与え、切れ毛や抜け毛を引き起こす原因となります。ブラッシングは、まず毛先から優しくとかし、徐々に根元に向かってとかしていくのが基本です。濡れた髪はキューティクルが開いて傷みやすいため、ブラッシングは髪が乾いた状態で行うか、目の粗いコームで優しくとかす程度にしましょう。また、ブラシの素材や形状も重要です。静電気が起きやすいプラスチック製のブラシや、先端が尖っているブラシは、髪や頭皮を傷つける可能性があるため、天然毛や先端が丸いクッションブラシなど、頭皮に優しいものを選ぶと良いでしょう。ブラッシングの頻度も適切に保つことが大切です。過度なブラッシングは摩擦によるダメージを増やすため、1日に数回程度で十分です。ブラッシングの目的は、髪のもつれを解き、頭皮に適度な刺激を与えることであり、必要以上に何度も行う必要はありません。正しいブラッシング方法を実践し、その際の抜け毛の量や質をチェックすることで、髪の健康状態を把握し、適切なケアに繋げることができます。