あれ?後頭部が薄い?原因を探る

自分では直接見ることが難しい後頭部。しかし、合わせ鏡でチェックしたり、家族や友人から指摘されたりして、「後頭部が薄くなっているかも…」と気づき、不安を感じている方はいませんか。後頭部の薄毛は、自分では気づきにくいだけに、一度気になり始めると人目が気になったり、ヘアスタイルが制限されたりして、大きな悩みとなりがちです。後頭部が薄くなる原因は、いくつか考えられます。男性の場合、AGA(男性型脱毛症)の影響も考えられますが、AGAは一般的に前頭部の生え際や頭頂部(つむじ周辺)から進行することが多く、後頭部だけが顕著に薄くなるケースは比較的少ないとされています。ただし、頭頂部の薄毛(O字型)が進行し、後頭部にまで広がってきている可能性はあります。女性の場合も、頭部全体の髪が薄くなる「びまん性脱毛症」やFAGA(女性男性型脱毛症)の一環として、後頭部を含む全体のボリュームが低下している可能性があります。また、男女共通の原因として考えられるのが、「脂漏性皮膚炎」などの頭皮トラブルです。皮脂の分泌が多い後頭部は、脂漏性皮膚炎が起こりやすく、炎症やかゆみ、フケなどによって頭皮環境が悪化し、抜け毛が増えることがあります。「血行不良」も原因の一つです。デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多いと、首や肩のコリから後頭部への血流が滞り、毛根に十分な栄養が行き渡らず、髪の成長が妨げられる可能性があります。「円形脱毛症」が後頭部に発症しているケースも考えられます。突然、円形または楕円形に髪が抜け落ちるのが特徴です。さらに、「寝具との摩擦」なども、間接的に影響している可能性はゼロではありません。後頭部は枕などに常に接しているため、摩擦によるダメージや、寝汗による蒸れなどが頭皮環境に影響を与えることも考えられます。このように、後頭部の薄毛の原因は様々です。まずは、自分の頭皮の状態や生活習慣などを振り返り、原因を探ってみることが大切です。