髪のボリュームダウンは禿げる予兆?

「最近、髪全体のボリュームが減ってきた気がする」「スタイリングしても、すぐにペタッとしてしまう」こうした髪のボリュームダウンは、多くの方が薄毛を意識し始めるきっかけの一つであり、「禿げる予兆」である可能性も否定できません。髪のボリュームが失われる原因はいくつか考えられますが、その多くが薄毛の進行と関連しています。まず、最も直接的な原因は、「髪の毛一本一本が細くなる(軟毛化)」ことです。男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症が進行すると、毛包が徐々に小さくなり、そこから生えてくる髪の毛も細く、弱々しくなってしまいます。髪が細くなると、同じ本数でも全体としてのボリュームは減少し、髪がペタッとした印象になります。次に、「髪の毛の密度が低下する」こともボリュームダウンの原因です。毛髪の成長期が短縮されたり、休止期に入る毛包が増えたりすると、単位面積あたりの髪の毛の本数が減少し、地肌が透けて見えやすくなります。これもまた、髪全体のボリューム感を損なう大きな要因です。さらに、「髪のハリやコシが失われる」ことも影響します。健康な髪は、ある程度の弾力があり、根元から立ち上がりやすい性質を持っています。しかし、髪がダメージを受けたり、栄養状態が悪かったりすると、ハリやコシが失われ、重力に負けてペタッとしやすくなります。これにより、実際の毛量が減っていなくても、ボリュームがダウンしたように感じられることがあります。また、「頭皮環境の悪化」も間接的にボリュームダウンに繋がります。頭皮が乾燥していたり、逆に脂っぽかったり、炎症を起こしていたりすると、健康な髪が育ちにくくなり、結果として髪が細くなったり、抜け毛が増えたりして、ボリュームが失われることがあります。髪のボリュームダウンに気づいたら、それは単なるスタイリングの問題ではなく、薄毛が進行し始めているサインかもしれません。